乳幼児に生じた苔癬状粃糠疹の2例
書誌事項
- タイトル別名
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- Two Cases of Pityriasis Lichenoides in Children
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抄録
1歳,女児。初診の2ヶ月前より四肢体幹に紅色丘疹,鱗屑を伴う紅斑が多発。全身状態良好。経過中一部の紅斑の中央に黒色壊死を認め,軽快傾向を示しつつも1年以上にわたり,皮疹の新生および色素沈着や色素脱失を残しての治癒を繰り返した。3ヶ月,男児。初診の1ヶ月前より四肢体幹に紅色丘疹,鱗屑を伴う紅斑が多発。全身状態良好。皮疹の新生はあるが全体には1ヶ月半で軽快傾向あり。いずれも臨床所見,病理組織所見から苔癬状粃糠疹と診断。急性痘瘡状苔癬状粃糠疹と慢性苔癬状粃糠疹(従来の滴状類乾癬)の中間に位置する病態と考えられた。ともにステロイド外用剤は無効であり,経過観察のみ行ったところ,軽快傾向を認めた。
収録刊行物
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- 皮膚の科学
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皮膚の科学 7 (2), 126-130, 2008
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680165001856
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- NII論文ID
- 130005404617
- 130006893257
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- ISSN
- 18839614
- 13471813
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可