国内の研究者・技術者によるグラフデザインの実態

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タイトル別名
  • Visual Chart Design by Japanese Researchers and Engineers
  • コクナイ ノ ケンキュウシャ ・ ギジュツシャ ニ ヨル グラフデザイン ノ ジッタイ

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抄録

国内の研究者・技術者によるグラフデザインの実態を明らかにし、ビジュアルデザインの質を高めるための基礎的要件を抽出した。そのためアンケート調査を実施し209件分の回答を得た。その結果、多くがMicrosoft Excelを使用し(85%)、主に棒グラフ(75%)・折れ線グラフ(74%)・散布図(66%)をデザインしていた。グラフの主な利用媒体は、スライド(86%)、論文等の文書類(83%)で、専門性の高いグラフデザインが求められていると考えられた。そしてほとんどの研究者・技術者がグラフデザイン技術の向上は有益だと思っていたが(94%)、自身のグラフデザインに満足していないものも少なくなかった(41%)。また研究者・技術者は、わかりやすさ、学術的な正確さ、センス良く美しさが保証された、グラフデザインを学ぶためのWebサイト(67%)やガイドブック(62%)を望んでいることがわかった。特に大学生・大学院生を対象に向上技術を示すと効果的であることもわかった。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 63 (6), 6_47-6_56, 2017

    一般社団法人 日本デザイン学会

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