ケトンフォーミュラの難治てんかん症例における治療効果

DOI
  • 高橋 幸利
    国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター 岐阜大学医学部小児病態学 静岡県立大学薬学部
  • 今井 克美
    国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター
  • 山口 解冬
    国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター
  • 大星 大観
    国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター
  • 池田 浩子
    国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター
  • 吉冨 晋作
    国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター
  • 木水 友一
    国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター
  • 小池 敬義
    国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター
  • 堀野 朝子
    国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター
  • 大松 泰生
    国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター

書誌事項

タイトル別名
  • Therapeutic effects of ketone formula in patients with intractable epilepsy

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抄録

<p> 【目的】ケトン食療法の治療効果を明らかにする. 【方法】難治てんかん53例において, 後方視的に検討した. 【結果】てんかん発作抑制率は6/53例 (11.3%) で, glucose transporter-1 (Glut-1) 異常症3/3例 (100%), 症候性全般てんかん1/6例 (16.7%), 症候性局在関連性てんかん2/15例 (13.3%) であった. ケトン食療法継続率は全症例の18/53例 (34%) で, Glut-1異常症は3/3例 (100%), 症候性全般てんかんは3/6例 (50%), Dravet症候群は3/10例 (30%) で, 平均継続日数は663.0±717.3日であった. ケトン食療法を導入し退院後, 入院日数, 救急受診回数, 救急搬送回数が減少した症例, 就園就学日数が増加した症例があった. 運動発達スコアは8例で, 知的発達スコアは7例で改善した. 【結論】ケトン食療法は, 小児難治てんかん症例の一部において, てんかん発作抑制効果がある.</p>

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 50 (1), 44-49, 2018

    一般社団法人 日本小児神経学会

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