骨転移バイオマーカーの発見とその臨床試験報告
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- 津留 美智代
- 久留米大学医学部整形外科 久留米大学医学部バイオ統計センター
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- 永田 見生
- 久留米大学医学部整形外科 久留米大学医学部バイオ統計センター
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- 佐田 通夫
- 久留米大学医学部消化器内科
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- 山名 秀明
- 久留米大学医学部外科
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- 田中 眞紀
- 久留米第一病院外科
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- 前田 忠計
- 北里大学理学部物理学科
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- 小寺 義男
- 北里大学理学部物理学科
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- 大石 正道
- 北里大学理学部物理学科
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- 山口 岳彦
- 札幌医科大学医学部病理診断
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- 竹内 正弘
- 北里大学薬学部臨床統計学
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- 杉浦 英志
- 久留米大学医学部泌尿器科 愛知県がんセンター中央病院整形外科
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- 志和 美重子
- バイオ・ラッド ラボラトリーズ株式会社ライフサイエンス事業部横浜研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Discovery of a specific target protein in a human bone metastasis tumor and establishment of a new preventive treatment strategy
抄録
現代、がんで死亡する患者の25〜50%に骨転移が見られ、人生の最期を骨転移による激痛で苦しむ人は7〜15万人に達すると考えられる。骨転移の早期診断方法はなく、確定画像診断として骨シンチ、その補助検査として、骨代謝マーカーを見ているのみである。癌患者にとって、骨転移から発生する痛みは最大の苦痛である。骨転移の早期情報が骨転移の分子標的タンパク質として、患者血清中から検査できれば、画像診断以前に骨転移の予防が可能となる。我々は、2004年、肝臓がん47例の血清のプロテオーム解析を行い、骨転移において、経時的に変動する特異的なタンパク質を発見した。現在、久留米大学病院において、原発巣別、骨転移バイオマーカーの前向き臨床試験をおこなっている。我々の発見した骨転移特異的タンパク質は、画像診断よりも早く骨転移を予測できる。 近い将来、がんと診断されても骨転移が予防され、治療の道が開かれれば、QOLの高い生活を営むことができる。我々が発見した骨転移特異的タンパク質は、骨転移の予防薬としての開発の期待が持てる。 今回、この臨床試験の経過報告と臨床データとの意義を発表する。
収録刊行物
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- 日本プロテオーム学会大会要旨集
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日本プロテオーム学会大会要旨集 2007 (0), 155-155, 2007
日本プロテオーム学会(日本ヒトプロテオーム機構)
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680612181504
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- NII論文ID
- 130006997936
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可