骨転移バイオマーカーの発見とその臨床試験報告

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タイトル別名
  • Discovery of a specific target protein in a human bone metastasis tumor and establishment of a new preventive treatment strategy

抄録

現代、がんで死亡する患者の25〜50%に骨転移が見られ、人生の最期を骨転移による激痛で苦しむ人は7〜15万人に達すると考えられる。骨転移の早期診断方法はなく、確定画像診断として骨シンチ、その補助検査として、骨代謝マーカーを見ているのみである。癌患者にとって、骨転移から発生する痛みは最大の苦痛である。骨転移の早期情報が骨転移の分子標的タンパク質として、患者血清中から検査できれば、画像診断以前に骨転移の予防が可能となる。我々は、2004年、肝臓がん47例の血清のプロテオーム解析を行い、骨転移において、経時的に変動する特異的なタンパク質を発見した。現在、久留米大学病院において、原発巣別、骨転移バイオマーカーの前向き臨床試験をおこなっている。我々の発見した骨転移特異的タンパク質は、画像診断よりも早く骨転移を予測できる。 近い将来、がんと診断されても骨転移が予防され、治療の道が開かれれば、QOLの高い生活を営むことができる。我々が発見した骨転移特異的タンパク質は、骨転移の予防薬としての開発の期待が持てる。 今回、この臨床試験の経過報告と臨床データとの意義を発表する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680612181504
  • NII論文ID
    130006997936
  • DOI
    10.14889/jhupo.2007.0.155.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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