潰瘍性大腸炎関連癌細胞における、二次元電気泳動と質量分析を用いた特異的タンパク質の探索
書誌事項
- タイトル別名
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- Detection of specific proteins in cell line of Ulcerative colitis-assosiated carcinoma using 2D-electrophoresis and mass spectrometry.
抄録
【目的】発癌機構における重要な経路として、慢性炎症―癌連関が注目されており、代表的なものとして潰瘍性大腸炎と大腸癌、ヘリコバクター関連胃炎と胃癌、慢性甲状腺炎と甲状腺癌などが知られている。 これまで我々は、潰瘍性大腸炎(UC)を対象として、この経路が通常の ademnoma-carcinoma sequance発癌経路とはp53変異や細胞回転制御因子の発現の点で異なることを示してきた。今回我々は、慢性炎症からの発癌機構に関するタンパクを明らかにするために、当教室で樹立された潰瘍性大腸炎関連癌細胞株と孤発性大腸癌細胞株を使用し、 アガロース二次元電気泳動と質量分析装置(LC-ESI-MS/MS)を用いて 発現タンパクの網羅的な解析を行った。 【方法】当教室で樹立されたUC関連癌細胞株(UCCA-24)と孤発性大腸癌細胞株(KE-24)を用いた。Log phaseにある培養細胞株からタンパクを抽出し、 アガロース二次元電気泳動によりタンパクを分離した後に泳動パターンの比較を行った。発現に差の認められたスポットからタンパクを回収し、 質量分析装置(LC-ESI-MS/MS )を用いてタンパク質の同定を行った。 【結果】UC関連大腸癌細胞株(UCCA-24)と孤発性大腸癌細胞株(KE-24)において、アガロース二次元電気泳動上で約400個のスポットが検出された。 両者を比較した場合に、約100個の差の認められたスポットを検出した。 そのうちUC関連癌で発現の増加しているスポット26個、発現の低下しているスポット18個についてタンパク同定を行った。 【考察】 今後、UC関連癌細胞株(UCCA-3,UCCA-21) 孤発性大腸癌細胞株(KE-43P,KE-43W)についても同様に解析を行い 総合的に解析を進めていく予定である。
収録刊行物
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- 日本プロテオーム学会大会要旨集
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日本プロテオーム学会大会要旨集 2006 (0), 85-85, 2006
日本プロテオーム学会(日本ヒトプロテオーム機構)
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205635581440
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- NII論文ID
- 130006998085
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可