モルモットランゲンドルフ心臓標本におけるI<SUB>Kr</SUB>チャネル阻害作用を持つ薬物のQT間隔および単相性活動電位に及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of I<SUB>Kr</SUB>channel blockers on QT interval and monophasic action potential in Langendorff-perfused guiniea pig heart
抄録
昨年、ICH S7BガイドラインがStep 4となったことにより、医薬品開発において早期に薬物が心室再分極過程におよぼす影響を検討することがより重要となっている。今回、我々は薬物の心室再分極過程におよぼす影響を評価する試験系として、ランゲンドルフ心臓灌流法を用いた単相性活動電位(MAP)および心電図測定の有用性についてIKrチャネル阻害作用が報告されている薬物を用いて検討した。雄性モルモットより常法に従ってランゲンドルフ心臓標本を作成し、Krebs-Henseleit液を用いて灌流した。摘出した心臓には、sotalol (0.3-30µmol/L)、verapamil (0.1-10µmol/L)、terfenadine (0.03-3µmol/L)、cisapride (0.01-1µmol/L)、risperidone (0.1-10µmol/L)を灌流した。適用20分後に、洞調律、周期長300 msおよび200 msの心室ペーシング下で左心室MAPおよび心電図を記録した。得られた記録からQTc (Bazett’s formula)、20、90%再分極時のMAP持続時間(MAPD20、90)を算出した。Sotalol、terfenadine、cisapride、risperidoneはMAPD90とQTcを延長した。CisaprideとsotalolではMAPD90の延長率に逆頻度依存性が認められた。カルシウムチャネルを阻害するverapamilは、MAPD20およびMAPD90とQTcを短縮し、MAPD20とMAPD90の差を延長した。以上より、ランゲンドルフ心臓灌流法は薬物の心室再分極過程におよぼす影響を詳細に評価できるin vitroの試験系として有用であり、また、IKr以外のチャネルへの影響を検討する事も可能な試験系であると考えられた。
収録刊行物
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- 日本トキシコロジー学会学術年会
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日本トキシコロジー学会学術年会 33 (0), 149-149, 2006
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680635749888
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- NII論文ID
- 130007003953
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可