森林バイオマス資源収穫システムのライフサイクルインベントリ分析

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タイトル別名
  • Life Cycle Inventory (LCI) Analysis of a Harvesting System for Residual Forest Biomass

抄録

森林未利用バイオマス資源としての林地残材の収穫システムに関する著者らによる一連の検討(1, 2)では,わが国におけるシステムの可能性について,エネルギー収支の観点からは特に問題ないものと評価され,さらに林地残材を化石資源の代替エネルギーとして利用することによる,国内の二酸化炭素排出量削減の可能性が示唆された。 しかしながら,これらの検討は各種機械の燃料消費量のみを考慮に入れたものであるため,エネルギー生産システムとして評価したことにはならない。例えばエネルギー収支を分析するためには,エネルギー入力として機械の燃料消費量の他に,機械やエネルギー変換プラントを構成する素材のエネルギー,ならびに機械やプラントの製造・建設に要するエネルギー等を,エネルギー出力としてプラントの変換効率を,それぞれ考慮に入れる必要がある。 本研究では,森林バイオマス資源収穫システムのエネルギー生産システムとしての評価を行うことを目的として,ライフサイクルアセスメント(LCA)手法に基づいた詳細な分析,すなわちライフサイクルインベントリ(LCI)分析を行うことにより,エネルギー資源としての森林バイオマスをトータルのライフサイクルで見た場合の,エネルギー収支分析および二酸化炭素排出原単位の算出を試みた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205704931456
  • NII論文ID
    130007020327
  • DOI
    10.11519/jfs.114.0.517.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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