Vitrification of rat embryos for production of chimera

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  • キメラ胚作出のためのラット胚凍結の検討

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[目的]キメララット作出の際に重要なことは、キメラ胚の発生ステージと偽妊娠レシピエントの性周期の同調である。しかしながら、移植に十分な数の胚を毎回そろえる事は難しく、キメララット作出の障害となっている。そこで、本研究ではラット胚のEFS40を用いたガラス化法での胚の生存能およびキメラ胚作出について検討した。[方法]胚は交配4日目のWistar系雌ラットの子宮を灌流することにより回収した。形態学的に正常な桑実胚はEFS40を用いた1-step法によりガラス化した。融解後、形態学的に正常な胚を0.3%BSA含有DMEMで培養した。またプロナーゼにより透明帯を除去した胚ならびに集合法により作出したキメラ胚を凍結し、凍結融解後の胚を用いて作出したキメラ胚も同様に培養し、その生存能を調べた。[結果]通常胚の凍結保存では、融解後約60_%_の胚が拡張胚盤胞まで発生した。しかしながら、透明帯除去胚、凍結したキメラ胚では発生しなかった。融解後の胚を用いたキメラ胚では約20%の胚が拡張胚盤胞まで発生した。今回の結果からEFS40を用いたガラス化法がキメラ胚作出に有効である事が示されたが、通常のキメラ胚作出に比較して、凍結胚利用のキメラ胚では発生率が低かった事から胚の選別が重要となってくる。また透明帯除去胚、キメラ胚が凍結融解後発生しなかった事から、胚のガラス化には透明帯の存在が重要である事が示唆された。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205716554624
  • NII Article ID
    130007025128
  • DOI
    10.14882/jrds.99.0.167.0
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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