島根県におけるスイングヤーダ利用実態

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タイトル別名
  • Utilization situation of swing yarder in Shimane prefecture

抄録

<p> 近年、バイオマス利用や再造林に向けた全木集材の推進、施業現場の奥地化等により、架線集材への関心が高まっている。しかし、架線系高性能林業機械による作業システムでは、伐出コストが高くなる等の課題があり、作業方法の改善による効率化が必要である。そこで、本研究では島根県において導入されている高性能林業機械の中で、2番目に導入台数の多いスイングヤーダに注目し、架線集材の現状と課題把握を目的に、県内事業体が所有するスイングヤーダ43台(森林組合17台、民間企業26台)を対象に、2016年6月にアンケート調査を実施した。アンケートの主な質問項目として、機種、索張方式に加えて、作業改善のヒントを得るために不満足に感じている点(選択式)を設定した。結果、27台(森林組合15台、民間企業12台)の回答が得られた。現状として主伐現場で使用される機械が多く、索張方式では単胴地曳とランニングスカイラインが多く用いられ、不満足に感じている点として「生産性が低い」、「パワー不足」、「横取りが困難」を選択している事業体が多く見られた。このことから、索張方式の改善による主伐に適したスイングヤーダ活用方法の提案が必要であると考えられた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288035264896
  • NII論文ID
    130007375765
  • DOI
    10.11519/jfsc.129.0_169
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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