タワーヤーダを用いた新たな平面型架線集材の可能性

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タイトル別名
  • New possibilities of the H-type cable yarding system using a tower yarder

抄録

<p>高知県で使われているH型架線集材は平面型架線集材の一種として三角架線と並び知られる日本固有の架線集材システムである。H型架線集材は、索張りや集材機の運転に高度な技術を要求されるため、人とモノが集積する高知県など限定的な地域でしか利用されていない。この方法では材を空中に吊して運搬するため、間伐時の集材効率が高く残存木への損傷も少ないなどのメリットがある一方、架設撤去に多大な時間と労力を要するためコスト面での優位性には疑問がある。H型架線集材に必要な集材機や搬器など設備や部品の確保も困難になっている。しかしながら、スイングヤーダによる間伐地の集材が列状間伐や単線直引きにほぼ限定され、生産性が全く上がっていない現状では、H型架線集材のような平面型架線の利用をむしろ新たに検討してもよい。そこで、本研究ではH型架線集材のコスト計算を行い、それに基づいてH型架線集材の可能性と限界について検討する。さらには、H型架線集材のコンセプトを持つ新たなタワーヤーダベースの擬似的平面型架線集材システムを提案し、それによる採算性の向上とコスト低減について議論を行った。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564237987614720
  • NII論文ID
    130007375767
  • DOI
    10.11519/jfsc.129.0_170
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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