スギ林の林床におけるCs-137の空間的偏在性の把握とその規定要因

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タイトル別名
  • Effects of the difference in canopy structure on the spacial distribution of Cs-137 in forest floor

抄録

<p>本研究は、スギ林内に調査区画(59m2)を選定し、林床の49地点においてリターおよび土壌を採取することによりCs-137の空間分布を明らかにした。その結果、リター層、土壌0-5cm深、5-10cm深に含まれるCs-137存在量は空間変動性が大きく、変動係数はそれぞれ59%、44%、90%であった。また調査区画内の約1m2を選定、格子により100分割し、0-5cm深および5-10cm深で土壌サンプリングを行った結果、変動係数33%と110%のばらつきが得られた。このばらつきを支配していると予想される樹冠構造を、3次元測量によって定量的に評価し、林床のCs-137存在量との関係を調査した。調査対象林分は、開空度が10%以下の閉鎖林分であるが、地上3DレーザースキャナとUAVによる計測データを組み合わせることにより、樹冠構造を十分に取得することができた。林床でのCs-137存在量のばらつきと比較した結果、樹幹からの距離が大きくなるほど、高いインベントリ値を示す傾向が見られた。このことから、林床のCs-137存在量の空間分布は樹冠構造と関係があり、樹幹から離れた場所ほど樹冠遮断の影響が小さいことが示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763011990784
  • NII論文ID
    130007376023
  • DOI
    10.11519/jfsc.129.0_361
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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