北海道内陸部における広葉樹葉リター分解に地形と樹種が与える影響
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- 菱 拓雄
- 九州大学農学部附属演習林
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of topography and tree species on broad leaf decomposition at inland Hokkaido
抄録
<p>落葉分解を規定するのは、落葉の質、環境と分解者生物である。分解は常に質が良く、環境がよく、生物活性が高ければ速いのだろうか。本研究では、樹種ごとに落葉分解に対する地形の影響を調べた。また、分解者生物の影響も検討した。リターバッグ実験に用いたのはミズナラ(Qc)、エゾイタヤ(Ap)、オオバボダイジュ(Tm)、ハルニレ(Ud)の4樹種である。環境ストレスの大きな南斜面、湿潤で安定した環境の湿性の谷部および北斜面の3箇所にプロットを設置した。リターバッグは設置後1年目と2年目に回収した。落葉の分解速度はQcが最も遅く、TmとUdで速かった。地形が落葉分解に与える影響は樹種によって異なり、Qcでは南斜面で北斜面、谷部よりもそれぞれ分解が1.6、1.9倍速かったのに対し、Ap, Tm, Udでは谷部や北斜面で南斜面よりも速く分解が進行した。一方でトビムシの個体数は、2年目のApを除き、南斜面で谷部や北斜面よりも低かった。Qcは生物活性が低く、物理的ストレスの大きい環境で分解が速かったことから、樹種によっては物理的ストレスの強さが初期分解の促進に重要であると考えられた。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 645-, 2018-05-28
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845712964367104
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- NII論文ID
- 130007376302
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可