胃切除9年後に孤立性肺転移を切除した胃癌の1例

  • 遠藤 俊治
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター消化器外科
  • 山田 晃正
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター消化器外科
  • 尾田 一之
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター呼吸器外科
  • 早川 正宣
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター呼吸器外科
  • 宮崎 知
    地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪はびきの医療センター消化器外科
  • 池永 雅一
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター消化器外科
  • 足立 真一
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター消化器外科
  • 太田 勝也
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター消化器外科
  • 中島 慎介
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター消化器外科
  • 上田 正射
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター消化器外科
  • 津田 雄二郎
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター消化器外科
  • 西川 和宏
    独立行政法人国立病院機構大阪医療センター外科
  • 千原 剛
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター病理診断科
  • 山内 周
    地方独立行政法人市立東大阪医療センター病理診断科

書誌事項

タイトル別名
  • A Resected Solitary Lung Metastasis from Gastric Cancer Nine Years after Gastrectomy

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抄録

<p>症例は72歳の男性で,9年前に胃癌に対し胃全摘術をうけ,病理組織学的検査では低分化腺癌pT2(SS)N1M0 Stage II(胃癌取扱い規約第13版)であった.フォローアップの胸部CTで左肺上葉に小結節を指摘され,3か月後のCTで増大傾向が認められた.左肺S3aに16×13×11 mmの充実性結節があり,肺門縦隔リンパ節に有意な腫大はなかった.胸腔鏡下左肺上葉部分切除を行ったところ,術中迅速組織診断で腺癌と診断された.原発性肺癌の可能性もあり左肺上葉切除とリンパ節郭清を行った.病理組織学的検査で9年前の胃癌の転移として矛盾しない所見であった.胃癌の肺転移は,癌性リンパ管症や癌性胸膜炎としてしばしば見られるものの,孤立性転移は極めてまれで,胃切除後9年を経た転移は非常に珍しい再発形式である.</p>

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参考文献 (13)*注記

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