子どもの貧困対策としての学習支援の展開と政策的課題
-
- 坂本 毅啓
- 北九州市立大学地域創生学群
書誌事項
- タイトル別名
-
- Development and Policy Issues of Study Support as a Poverty Program
- 保護者を含めた世帯全体への支援の重要性
抄録
子どもの貧困とは、経済的困窮と社会的排除によってもたらされる子どもの幸福を追求する自由の欠如・権利の不全と定義できる。この定義を踏まえ、北九州市においてNPOが取り組んでいる学習支援事業での支援記録、アセスメントデータを基にした分析から、子どもと保護者への支援効果が連動して変化することを明らかにし、子どもと保護者を一体的に世帯支援することの必要性を示した。この分析結果から、政府が閣議決定した「子供の貧困対策大綱」の内容を検討し、「できること」を前提としたような保護者への「自立助長」的な支援内容では、脱貧困を目指した学習支援が効果を挙げることは困難であるという政策的課題について明らかにした。
収録刊行物
-
- 医療福祉政策研究
-
医療福祉政策研究 1 (1), 41-54, 2018
日本医療福祉政策学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001288037296896
-
- NII論文ID
- 130007396307
-
- ISSN
- 24336858
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可