装具による内反手尺骨の弯曲矯正の経験

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  • Correction of ulnar bowing in radial club hand using an original splint

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抄録

<p>橈側列形成障害の重度例では母指や橈骨の欠損に加え尺骨も弯曲し,良好な上肢機能を獲得するには複数の要因を解決しなければならず難渋する.今回,生後3カ月の重度な橈側列形成障害症例に対しスプリント療法にて関節可動域の改善と尺骨の弯曲矯正を同時に意図した.加えて,上肢の発達段階に合わせてスプリントを外して手指で物を握ることや両手動作などを作業療法にて適宜実施した.その結果,成長も相まって関節可動域と尺骨の弯曲角度の改善が得られ,母指がなくても可能な動作は反対側とほぼ同時期に同等の発達が得られていた.そのため橈側列形成障害において本スプリントは効果的である.</p>

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