書誌事項
- タイトル別名
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- Efficacy of Measuring Non-Contrast CT Attenuation of Incarcerated Intestines with Obturator Hernias for Determination of Resection
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抄録
<p>目的:閉鎖孔ヘルニア嵌頓腸管の切除決定におけるCT値(HU)の有用性を検討した.方法:当院で経験した閉鎖孔ヘルニア腸管嵌頓と診断された23例(24病変)を対象とし,方法は単純CTで撮影された嵌頓腸管の内腔内容物,ヘルニア囊底部の嵌頓腸管壁,ヘルニア囊頸部の嵌頓腸管壁のCT値を異なる3点でそれぞれ測定,腸管切除群11病変と腸管非切除群13病変に分類,2群間のCT値を比較した.腸管切除の適応は嵌頓腸管の肉眼的壊死,または穿孔(整復時)とした.結果:底部の嵌頓腸管壁のCT値は切除群で17.61±10.57 HU,非切除群で27.41±12.98 HUと両群間に有意差を認め(P<0.05),receiver operator characteristic curve(受信者動作特性;ROC)曲線による検討から腸管切除予測のcut off値は27 HU,多変量解析でも有意差を認めた(P<0.05).嵌頓腸管内腔内容物,頸部の嵌頓腸管壁のCT値に両群間の有意差を認めなかった.結語:底部の嵌頓腸管壁のCT値測定は閉鎖孔ヘルニア嵌頓腸管の腸管切除決定に有用であると考えられた.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 51 (7), 463-470, 2018-07-01
一般社団法人 日本消化器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845712977836288
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- NII論文ID
- 130007418888
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可