ブレオマイシン誘発マウス肺線維症モデルの検討

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タイトル別名
  • Examination of the bleomycin-induced pulmonary fibrosis in mice

抄録

<p>【背景・目的】突発性肺線維症(IPF)は肺胞に損傷・炎症が起こり、その修復のためにコラーゲンなどが増加して間質が厚く硬くなる疾患である。発症原因は不明のことが多く、詳細な機序については解明されていない。今回、肺線維症モデルの病態の進行の確認とIPF治療薬である抗線維化剤(ニンテダニブエタンスルホン酸塩:オフェブ)の効果を検討したので報告する。</p><p>【方法】8週齢のSlc:ICR雄性マウスにブレオマイシンを5日間連続静脈内投与した。ブレオマイシン初回投与から3日に1回体重測定を実施した。病態の進行を確認するため、初回投与28、42及び56日後に肺を摘出し、肺重量の測定、肺中ヒドロキシプロリン(HP)量の測定、病理組織学的検査を行った。オフェブの薬効検討では、3及び10 mg/kgをブレオマイシン初回投与日から1日1回42日間経口投与した。</p><p>【結果】ブレオマイシンの5日間連続静脈内投与により、肺相対重量の増加及び肺中HP量の増加が認められた。病理組織学的検査においては線維化病巣の形成が確認され、経日的に線維化領域は増加した。</p><p>また、オフェブを42日間投与した結果、10 mg/kgは肺相対重量及び肺中HP量の増加抑制が認められた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238008244864
  • NII論文ID
    130007432037
  • DOI
    10.14869/toxpt.45.1.0_p-236
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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