ウェアラブルデバイスによる心電図と血圧脈波の同時計測

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タイトル別名
  • Wearable device for measuring electrocardiogram and blood pressure pulse wave

抄録

<p>近年,健康管理のための日常的な生体計測用ウェアラブルデバイスの研究が行われている.中でも血圧脈波や心電図は脳卒中や心疾患の症状の診断に有効である.そこで本研究では,血圧脈波と心電図を同時に計測可能なウェアラブルデバイスを試作した.デバイスの大きさは125 mm × 85 mm × 75 mm,質量は本体が130.6 g,バッテリーが177.4 gである.デバイスは尾錠により手首に装着し,MEMS 3軸力センサを用いたトノメトリ法により血圧脈波を計測する.3軸調節機構を持つため,適切に血圧脈波を計測することが可能である.心電図は双極誘導で計測し,電極はデバイスよりケーブルを伸ばし胸部に装着した.このデバイスを用いて血圧脈波と心電図を同時に計測し,それぞれの波形を鮮明に計測できることを確認した.次に,血圧脈波の波形がどのような特徴を持っているか明らかにするため,特徴量を抽出した.同時に計測した心電図の特徴量と比較すると,血圧脈波のピーク間隔と心電図のRR間隔の相関が0.91となり,高い相関を示した.以上より,ウェアラブルデバイスを試作し,血圧脈波と心電図の同時計測を行うことができた.また,血圧脈波の特徴量を抽出し心電図の特徴量と比較したところ,高い相関を持つ特徴量があることが確認できた.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual56 (Abstract), S330-S330, 2018

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763046783104
  • NII論文ID
    130007483890
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual56.s330
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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