書誌事項
- タイトル別名
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- A case of peripheral lung torsion
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抄録
<p>肺捻転症は肺切除後や外傷の合併症として報告されていて,非常に稀でかつ重篤な疾患である.今回,我々は特に誘因なく末梢側で発症した肺捻転症を経験したため報告する.</p><p>症例は,22歳男性で突然の胸痛症状のため,翌日,医療機関に受診され,胸部CTでは左下葉末梢が中心に向かって反時計回りに捻転している所見を認め,気管支鏡検査では左下葉気管支B8bの閉塞所見を認めた.よって肺捻転症と疑い緊急手術を施行した.術中所見では,下葉末梢側が360度時計回りに捻転し,虚血性変化を伴っていたため,捻転を解除した後,胸腔鏡下左下葉部分切除を施行した.術後合併症である肺軸捻転に対していくつか報告があるが今回,我々は特発的に発症し肺軸でなく末梢側で捻転していた極めて稀な特発性肺捻転の症例を経験したので文献的考察を含め報告する.</p>
収録刊行物
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- 日本呼吸器外科学会雑誌
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日本呼吸器外科学会雑誌 32 (6), 709-712, 2018-09-15
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288070606720
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- NII論文ID
- 130007484364
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- ISSN
- 18814158
- 09190945
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可