単純血漿交換と選択的血漿交換の混合療法で治療した抗GBM抗体型急速進行性糸球体腎炎の1例

• 山谷 哲史

  加古川中央市民病院腎臓内科

• 白井 敦

  加古川中央市民病院腎臓内科

• 廣畑 由樹子

  加古川中央市民病院臨床工学室

• 隈元 宣行

  加古川中央市民病院腎臓内科

• 小坂 恭子

  加古川中央市民病院腎臓内科

• 菊田 淳子

  加古川中央市民病院腎臓内科

• 藤井 秀毅

  神戸大学大学院医学部研究科腎臓内科/腎・血液浄化センター

• 西 愼一

  神戸大学大学院医学部研究科腎臓内科/腎・血液浄化センター

書誌事項

タイトル別名

• Treatment of rapidly progressive anti-GBM antibody-type glomerulonephritis with combination therapy involving simple plasma exchange and selective plasma exchange: a case report
• 症例報告 単純血漿交換と選択的血漿交換の混合療法で治療した抗GBM抗体型急速進行性糸球体腎炎の1例
• ショウレイ ホウコク タンジュン ケッショウ コウカン ト センタクテキ ケッショウ コウカン ノ コンゴウ リョウホウ デ チリョウ シタ コウGBM コウタイケイ キュウソク シンコウセイ シキュウタイジンエン ノ 1レイ

抄録

新鮮凍結血漿 (FFP) を用いた単純血漿交換の代わりにアルブミン置換液を用いた選択的血漿交換が, 効率, 安全性, 医療費などの面から注目されている. 近年選択的血漿交換は, IgGである抗GBM抗体の除去は可能であるが, 少量だが凝固因子が除去される問題点がある. 80歳男性で, 抗糸球体基底膜抗体腎炎と診断した症例に対して, われわれはFFPでの単純血漿交換と選択的血漿交換を併用し救命しえた症例を経験した. 2つの血漿交換を併用することで凝固因子の低下は少なく, 総計11回の血漿交換で抗GBM抗体は10U/mLまで改善させることができた. 単純血漿交換と選択的血漿交換を併用し治療を行った報告は稀であり, 利点と欠点を含め, 一部文献的考察も加えて報告する.

収録刊行物

• 日本透析医学会雑誌

  日本透析医学会雑誌 51 (9), 557-563, 2018

  一般社団法人 日本透析医学会

キーワード

• 抗GBM抗体
• 急速進行性糸球体腎炎
• 単純血漿交換
• 選択的血漿交換

詳細情報

• CRID: 1390564238026225920
• NII論文ID: 130007492529
• NII書誌ID: AN10432053
• DOI: 10.4009/jsdt.51.557
• ISSN: 1883082X
• ISSN: 13403451
• NDL書誌ID: 029294392
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I029294392
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsdt/51/9/51_557/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2019047215
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可