十二指腸球後部潰瘍膵頭部穿破による膵周囲膿瘍の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Postbulbar Duodenal Ulcer Penetrating through the Head of the Pancreas
  • 症例 十二指腸球後部潰瘍膵頭部穿破による膵周囲膿瘍の1例
  • ショウレイ ジュウニシチョウキュウ コウブ カイヨウスイトウブセンハ ニ ヨル スイシュウイ ノウヨウ ノ 1レイ

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抄録

症例は74歳の男性.腹痛・黒色便・ふらつきを主訴に来院し,上部消化管内視鏡検査で十二指腸球後部潰瘍を認めた.入院後,腹痛の増悪と血圧低下が出現し,CTにてfree airが疑われ緊急開腹術を施行した.十二指腸球後部潰瘍が膵頭部から穿破し,限局性膿瘍を形成していた.膵頭部の実質裂孔部を単閉鎖し胃・十二指腸減圧管を胃から挿入固定し,術後は良好に経過し,第10病日に食事開始,第20病日に転院した.穿孔性十二指腸球後部潰瘍に対して緊急手術を必要とし,十二指腸を温存し救命しえた例は過去に報告がないので,文献的考察を加えて報告する.

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