<b>脳底動脈瘤によるpainful trigeminal neuropathyに対して,</b><b>西洋薬と漢方薬の併用が奏功した一例</b>

  • 石田 和之
    海老名総合病院附属海老名メディカルサポートセンター内科 東京女子医科大学東洋医学研究所
  • 佐藤 弘
    新潟医療福祉大学医療経営管理学部 東京女子医科大学東洋医学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • <b>Successful Treatment of Painful Trigeminal Neuropathy Caused by a Basilar Artery Aneurysm, Using Combined Analgesic and Kampo Therap</b><b>y</b>
  • 臨床報告 脳底動脈瘤によるpainful trigeminal neuropathyに対して,西洋薬と漢方薬の併用が奏功した一例
  • リンショウ ホウコク ノウテイ ドウミャクリュウ ニ ヨル painful trigeminal neuropathy ニ タイシテ,セイヨウヤク ト カンポウヤク ノ ヘイヨウ ガ ソウコウ シタ イチレイ

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抄録

<p>半夏白朮天麻湯が奏功したpainful trigeminal neuropathy の1例を報告した。症例は76歳女性。脳底動脈の大型脳動脈瘤のため脳幹が圧排され,難治性の顔面痛を呈していた。鎮痛薬としてgabapentin(GPT と略す)がある程度有効であったが,GPT 増量によりふらつきが悪化し,歩行困難となるため,増量は困難であった。GPT に半夏白朮天麻湯を併用した結果,ふらつきが軽減するとともに顔面痛も緩和し,GPT を減量することができた。原典の脾胃論では,半夏白朮天麻湯は誤治による脾胃の障害に続発した頭痛やふらつきに有効な方剤と記載されている。今日,多くの薬剤に副作用のふらつきがあり,これら薬剤の副作用軽減目的で半夏白朮天麻湯は有用と考えられた。</p>

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参考文献 (2)*注記

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