クマによる顔面外傷13症例の検討

  • 鈴木 真輔
    秋田大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 辻 正博
    秋田大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 椎名 和弘
    秋田大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 小谷野博正
    秋田大学大学院医学系研究科皮膚科学・形成外科学講座
  • 小泉 洸
    秋田大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 川嵜 洋平
    秋田大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 佐藤 輝幸
    秋田大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 山田 武千代
    秋田大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Thirteen cases of bear-inflicted injuries

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抄録

クマ外傷は顔面を含む頭頸部に多いとされ,しばしば複雑で重篤な損傷を伴う。今回われわれが経験したクマ外傷13例について報告し,クマ外傷の特徴と治療における注意点を考察する。対象となる13症例はいずれも顔面に外傷を伴っていたが,10例では顔面骨の骨折が認められ,うち1例では頭蓋底骨折を伴っていた。頭頸部以外では上肢に損傷が多く,3例では上肢や体幹の骨折が認められた。また3例では出血性ショックを合併していた。顔面の皮膚欠損を伴った4例では皮弁や植皮による欠損部の再建術を要した。クマ外傷への対応ではその特徴を理解するとともに,それぞれの損傷部位に応じた適切で迅速な治療が重要である。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 28 (2), 183-190, 2018

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

参考文献 (4)*注記

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