脳静脈血栓症を契機にバセドウ病と診断された1例

• 今井 健

  聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院神経内科

• 大島 淳

  聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院神経内科

• 長谷川 泰弘

  聖マリアンナ医科大学神経内科

書誌事項

タイトル別名

• Diagnosis of Graves’ disease by cerebral venous thrombosis: a case report

抄録

症例は71歳男性．主訴は突然発症の右上肢麻痺，頭部MRI画像で両側頭頂部に異常信号を認め，脳血管障害が疑われ入院した．頭部CT venography（CTV）で上矢状静脈洞内に血栓を認め，脳静脈血栓症（cerebral venous thrombosis; CVT）と診断した．血栓性素因として凝固活性第8因子の亢進と甲状腺機能の亢進が明らかとなり，甲状腺刺激ホルモン受容体抗体が陽性であったため，CVTの発症にバセドウ病が関与したと考えられた．

収録刊行物

• 臨床神経学

  臨床神経学 58 (11), 696-699, 2018

  日本神経学会

キーワード

• 脳静脈血栓症
• 甲状腺機能亢進症
• バセドウ病
• 凝固活性第8因子

詳細情報

• CRID: 1390845713026305152
• NII論文ID: 130007522150
• DOI: 10.5692/clinicalneurol.cn-001212
• ISSN: 18820654
• ISSN: 0009918X
• PubMed: 30369529
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/clinicalneurol/58/11/58_cn-001212/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可