成人期における対象関係と発達的変化

書誌事項

タイトル別名
  • Developmental Changes from Adolescence to Adulthood in Object Relations Scale
  • 成人期における対象関係と発達的変化 : 青年期との比較から
  • セイジンキ ニ オケル タイショウ カンケイ ト ハッタツテキ ヘンカ : セイネンキ ト ノ ヒカク カラ
  • ―青年期との比較から―

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抄録

<p> 本研究では、成人期の対人関係に焦点をあて、対象関係尺度を実施し、各年代における対象関係の様相、および性差を青年期データと比較しながら検討した。調査対象者は30-50 代の男女868 名であり、web 調査を実施した。主な結果は以下に示す通りである。1)「親和不全」では、目立った性差、年齢差は見られなかった。2)「希薄な対人関係」では、女性よりも男性の方が得点が高く、青年期よりも成人期の方が得点が高いことが示された。3)「自己中心的な他者操作」では、性差のみ認められ、男性の方が得点が高かった。4)「一体性の過剰希求」では交互作用が見られ、青年期では女性の方が得点が高いのに対して、成人期では男性の方が得点が高くなっていた。5)「見捨てられ不安」では、女性の方が得点が高く、また、年齢が上がるに連れて見捨てられ不安が弱くなっていくことが分かった。</p><p></p>

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