大規模水田センサネットワークの電力消費と稼働期間

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タイトル別名
  • Electricity Consumption and Operating Duration of Sensor Network in the Large-Scale Paddy Fields

抄録

<p>近年,稲作分野における水田センサネットワークの研究開発や商品化が進み,導入・活用事例も増加しつつある.今後,全国の稲作経営へ普及するためには,水田センサネットワークの導入・運用コストの低減が大きな課題となると考えられる.特に大規模稲作経営においては,センサノード数が数百に達する場合も想定され,データ通信に関わるコストが水田センサ導入の制限要因の1つになると考えられる.しかし,実際の水田圃場環境下における数百ノードを有する大規模無線センサネットワークの挙動に関する既往成果は知られていない.そこで,本稿では水田圃場試験結果に基づいて,給電に乾電池を用いた実運用環境におけるフルメッシュ型の無線センサネットワークの消費電力の計測を行い,稼働期間推計を行った.その結果,ネットワーク通信パラメータのチューニングにより省電力効果が向上し,稼働期間が大幅に改善されることが明らかになる等,水田圃場における大規模実運用に資する基礎的知見が得られた.</p>

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