04生-25-口-09 筋力発揮様式の違いがグレーディングに及ぼす影響

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抄録

<p> 筋出力を段階的に分ける能力はグレーディング能力と呼ばれる。筋出力の増大は運動単位の新たな動員と発射頻度の増加によって成されるが、先行研究において時間的にゆとりのある筋力発揮と短時間で行われる筋力発揮とでは運動単位の応答が異なることが報告されており、同一の目標レベルを目指した筋出力であっても、筋力発揮の様式によって筋出力の調節方法は異なることが推測される。この違いは対象者の努力感にも影響を及ぼす可能性があるが、両者の比較は行われていない。したがって本研究の目的は、筋力発揮様式の違いがグレーディングに及ぼす影響について調査することであった。足関節の等尺性底屈動作を用いたグレーディング課題を行い、時間的にゆとりのある筋力発揮と短時間で行われる筋力発揮を比較した。グレーディングの目標レベルは20–80%MVC(4段階)とし、努力感に基づいて目標レベルに合致するように筋出力を行わせた。その結果、筋力発揮様式によって実測値と理想値との関係は異なるが、その程度は目標レベルによって異なる傾向が示され、対象者の努力感に基づくグレーディングでは、筋力発揮様式の影響を受けることが示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713040871424
  • NII論文ID
    130007581226
  • DOI
    10.20693/jspehss.69.124_3
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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