08測-24-口-02 力の立ち上がり率からみた筋力・パワー発揮のアセスメント

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抄録

<p> 瞬発的な力発揮能力の指標として力の立ち上がり率(RFD)が存在する。我々は、等尺性の下肢伸展運動によるRFDを簡便かつリアルタイムに測定・フィードバックできる機器(マルチストレングステスター:MST)を開発し、それを用いたアセスメント法の構築を目指している。本研究では、MSTで測定されたRFDとジャンプやスクワット運動などの遂行能力と各運動に内在する力発揮との関係から、RFDの測定結果によって評価可能な筋力・パワー発揮特性について検討した。男子跳躍・混成選手17名を対象にMSTによるRFD測定と、スクワット運動、スクワットジャンプ、垂直跳を実施し、MSTのRFDと各運動における遂行能力(跳躍高や挙上重量)や地面反力から得た力発揮の指標(最大地面反力や最大地面反力到達時間、RFDなど)との関係を検討した。本研究の結果から、RFDと各運動における遂行能力や力発揮との関係は一様ではないが、RFDと関係する運動においては、力発揮とRFDが関係していることが示された。したがって、MSTを用いたRFD測定によって、実際の運動能力と関連付いた、より効果的な筋力・パワー発揮のアセスメントが可能である。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238066200064
  • NII論文ID
    130007581356
  • DOI
    10.20693/jspehss.69.170_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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