08測-24-口-17 高齢者における歩行および自転車移動許容距離の規定要因に関する大規模調査

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抄録

<p> 高齢者における歩行・自転車移動許容距離の規定要因を明らかにする。笠間市の非要支援・要介護認定者16870名への悉皆調査における有効回答者10199名(74.0±6.6歳、男性46.3%)を対象とした。移動許容距離は「自宅から目的地まで、歩いて・自転車で行こうと思う距離」を問い、各々6択(500m以内、1km以内等)で回答を求めた。最頻値は、歩行1km以内、自転車2km以内であり、これらの距離より短距離を選択した場合に、許容距離が短いと判定した。多重代入法による欠損値補完後のロジスティック回帰分析の結果、短い歩行許容距離は、高齢、低学歴、主観的健康不良、高BMI、関節炎既往、転倒歴、友人宅訪問無、うつ傾向、低外出頻度、主移動手段が車、中高強度活動の非実践、自宅周辺の目的地数(GIS評価)の少なさが関連した。また、経済状況が普通であることが、短距離の非選択と関連した。一方、短い自転車許容距離とは、BMI、関節炎既往、友人宅訪問は関連せず、女性であること、転倒不安が関連した。また、目的地数が中程度あることが、短距離の非選択と関連した。歩行や自転車移動に対する抵抗感は、個人特性に加え、環境等の外的因子によって規定されることが示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238066196992
  • NII論文ID
    130007581380
  • DOI
    10.20693/jspehss.69.175_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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