大学院における「体育科教育学」教育:体育科教育学の研究者はどのように育成されるか

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抄録

<p> 体育科教育学は教育学の一つの対象分野であると同時に、様々な学問領域との学際的な性格を有している。その中でも体育科の存在意義や良質な体育などを問うカリキュラム論、良質な体育を実現するための指導法や教材開発などを問うインストラクション論、良質な授業を実現するための教師をどのように養成・育成・支援するかを問う教師教育論などの独自の専門科学領域へと国際的にも大きく成長・発展してきた。そのため、高等教育における体育科教育学の研究者・担当者は、その研究能力に加えて、授業実施能力やカリキュラム設計能力などを期待・要求されるようになってきた。</p><p> こうした状況の中で、筑波大学と鹿屋体育大学では、従来の博士課程がめざす学術的研究能力を追求する研究者育成の在り方とは異なる3年制博士課程の共同専攻を設置した。ここでは確かな専門的知識と実技指導教育能力、実践的研究能力を兼ね備えた、現場の教育指導と研究の往還を効果的に行える学術的職業人の養成を目指す新しいタイプの研究者像を提案している。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713042939520
  • NII論文ID
    130007581703
  • DOI
    10.20693/jspehss.69.53_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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