サルコイドーシスと悪性リンパ腫を同時発症し診断に苦慮した1例

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  • Difficult-to-Diagnose Concurrent Onset of Sarcoidosis and Malignant Lymphoma

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抄録

<p>背景.サルコイドーシスと悪性疾患との関連性は以前から指摘されている.症例.73歳,男性.発熱,倦怠感,視野異常と胸部異常陰影で当院に紹介され,CTでは両側のびまん性粒状影,縦隔腫瘤・縦隔リンパ節腫大を認め,FDG-PETでは肺門・縦隔リンパ節,縦隔腫瘤や右精巣にも集積していた.気管支鏡検査にてサルコイドーシスの診断でステロイドの治療を開始後,右陰囊が腫大し精巣摘出術にて悪性リンパ腫の診断となった.気管分岐下リンパ節も増大し超音波気管支鏡ガイド下針生検(endobronchial ultrasound-guided transbronchial needle aspiration:EBUS-TBNA)で悪性リンパ腫の転移と診断した.結論.サルコイドーシス及び悪性リンパ腫の両疾患ともFDG-PETで集積し,同時発症では診断が困難となる.両疾患を同時に発症し診断に苦慮した1例を経験したので報告する.</p>

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 41 (1), 17-22, 2019-01-25

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

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