Segmental dilatation of the duodenumに対し,病変部のtaperingが有効であった1例

書誌事項

タイトル別名
  • Tapering of the Dilated Lesion is Effective for the Segmental Dilatation of the Duodenum: A Neonatal Case Report
  • 症例報告 Segmental dilatation of the duodenumに対し,病変部のtaperingが有効であった1例
  • ショウレイ ホウコク Segmental dilatation of the duodenum ニ タイシ,ビョウヘンブ ノ tapering ガ ユウコウ デ アッタ 1レイ

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抄録

<p>症例は,0生日女児.在胎19週の胎児超音波検査にて心奇形,羊水過多,腹部腫瘤を,在胎24週では左心低形成症候群を指摘され,そして,在胎28週の胎児MRIにて上腹部から骨盤にかけて約80 mmの囊胞性病変が認められた.さらに,在胎33週の胎児超音波検査にて拡張腸管壁が蠕動する所見が認められた.出生後,腹部側面撮影にて腹腔内遊離ガスを疑う液面形成が疑われ,胎便性腹膜炎の可能性が示唆されたため,日齢0に緊急開腹術を施行した.術中所見は,正常腸管より急峻に部分的に拡張した腸管(10×10×15 cm)を認め,部位及び所見よりsegmental dilation of the duodenumと考えられた.拡張部にVater乳頭が含まれており完全切除は困難であったため,自動吻合器で拡張腸管のtaperingを行った.術後,経管栄養は順調であったが,左心低形成症候群による肺高血圧症が進行し,日齢78日に永眠した.</p>

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