集合住宅に居住する若年単身女性の外出時無施錠に影響する要因

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タイトル別名
  • Leaving home without locking the front door and windows among young- single-women living alone in apartment buildings
  • シュウゴウ ジュウタク ニ キョジュウ スル ジャクネン タンシン ジョセイ ノ ガイシュツジ ムセジョウ ニ エイキョウ スル ヨウイン

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抄録

住宅の無施錠は,日本で発生する住宅侵入盗の原因の約 4 割を占める大きな問題であるが,無施錠に影響する 要因は明らかになっていない。2 回のインターネット調査で,13 都道府県の集合住宅に単身で居住する 18 歳から 39 歳の女性の外出時無施錠に影響する要因を検討した。調査 1(n=4612)では,回答者の 6.7%が急いでいる時 の,13.8%が短時間の外出時無施錠を報告した。ロジスティック回帰分析の結果,年齢,就業状態,活動的ライフ スタイルが外出時無施錠に影響していた。調査 2(n=620)では,回答者の住戸の玄関および複数の窓についての 利用状況や外出時無施錠頻度に対して混合回帰分析を適用した。個人要因を統制した後の窓の利用には,住戸の 部屋数と気温が影響していた。利用頻度を統制した後の窓の外出時無施錠には,窓の換気目的に加え,活動的ラ イフスタイル,リスク認知,パーソナリティーといった個人要因が主に影響していることが明らかになった。一 方,玄関の外出時無施錠には,住宅の建て方や居住階といった住戸の建築要因が影響していることが明らかにな った。住宅の防犯対策における本研究の含意および制約が議論された。

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