鉄(VI)酸カリウムによるノニルフェノールの分解とその生成物の生分解性に関する研究

  • 百鳥 仁
    岩手大学大学院総合科学研究科地域創生専攻
  • 石川 奈緒
    岩手大学 理工学部システム創成工学科社会基盤・環境コース
  • LIMMUN Warunee
    岩手大学大学院工学研究科フロンティア物質機能工学専攻
  • 佐藤 巧夢
    国土交通省東北地方整備局
  • 笹本 誠
    岩手大学 技術部
  • 伊藤 歩
    岩手大学 理工学部システム創成工学科社会基盤・環境コース
  • 海田 輝之
    岩手大学 理工学部システム創成工学科社会基盤・環境コース

書誌事項

タイトル別名
  • DEGRADATION OF NONYLPHENOL WITH POTASSIUM FERRATE AND BIODEGRADABILITY OF ITS DEGRADED PRODUCT
  • テツ(Ⅵ)サン カリウム ニ ヨル ノニルフェノール ノ ブンカイ ト ソノ セイセイブツ ノ セイブンカイセイ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

本研究では,湿式の化学的方法による鉄(VI)酸カリウム(K2FeO4)の生成を試み,その生成物を用いて水試料および下水汚泥試料中のノニルフェノール(NP)を分解除去できた.次に,鉄(VI)酸カリウムによるNPの無機化の程度と分解生成物の生分解性について,放射性同位体炭素14Cから構成されたNPを用いたトレーサー実験により検討した.生分解性の評価には活性汚泥微生物を用いた.14Cの減少率が低いことからFe(VI)の酸化反応によるNPの無機化はほとんど確認されなかった.活性汚泥のみの添加により14C量は徐々に減少し,微生物による生分解が確認された.K2FeO4による分解生成物の生分解性は元のNPよりわずかに高くなったことから,より生分解性のある生成物に変化したと示唆される.

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参考文献 (4)*注記

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