新しい医薬品有効成分としてのイオン液体とその経口固形製剤化
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- 伊藤 雅隆
- 東邦大学薬学部
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抄録
有効成分(active pharmaceutical ingredient: API)の形態は現在のところ固体が主流であるが,近年では液体のAPIについても研究が行われている.液体のAPIを錠剤や硬カプセル剤等の固形製剤として開発する場合,多孔質の添加剤にAPIを吸着させる方法がある.我が国でも油状の液体APIであるインドメタシン ファルネシルの固形製剤化に利用されている.イオン液体(ionic liquid: IL)は,新規のAPIとして注目を集めている.ILは100℃以下の融点を示す塩であり,室温では液体である.1992年にWilkesらが安定なILを創製したことで注目を集め,活発に研究されてきた.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) インフリー®カプセル インタビューフォーム改訂 第6版<br>2) Wilks J. S. et al., J. Chem. Soc. Chem. Commun., 132, 965-967(1992).<br>3) Wang C. et al., Mol. Pharm., 15, 4190-4201(2018).
収録刊行物
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- ファルマシア
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ファルマシア 55 (5), 445-445, 2019
公益社団法人 日本薬学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763111828864
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- NII論文ID
- 130007641240
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- ISSN
- 21897026
- 00148601
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可