電子機器を活用したシカ対策

DOI
  • 小林 正秀
    京都府農林水産技術センター森林技術センター

書誌事項

タイトル別名
  • シカ,電子機器,動物撃退器,ドローン,駆除

抄録

<p> シカによる被害は各地で深刻化しており、森林への影響も拡大している。シカ被害を抑えるためにはシカの生態を知る必要があり、その知見は多い。しかし、被害を低減するための技術開発は大きくは進展しておらず、植林を断念する現場は多い。丹波栗も新植を断念する現場が多くなり、千年以上の長い歴史の灯が消えそうな状況にある。 シカ被害に対しても「猟による駆除」と「柵による防御」が主であるが、江戸時代には「庄屋狩り」や「シシ垣による防御」など、大勢を動員した大規模な対策が実施されていた。しかし、限界集落では柵の管理すら困難になっている。そこで、新たな手法として電子機器の活用を試みている。いずれは、ロボット(ドローン含む)とAIを組み合わせたシステムで獣の駆除だけでなく、過疎地の防犯、痴呆老人の徘徊防止が実現されるであろう。その実現を早めるため、鳥獣撃退器を開発したり、自動ドローンによるシカの追い払いにも取り組んでいる。ここでは、シカ害への電子機器の活用状況について報告する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288136322944
  • NII論文ID
    130007645852
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_771
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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