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抄録
<p>腸骨翼骨折に対する外科的治療例を経験したので報告する.症例1は54歳,男性.慢性透析患者,転倒し左腸骨翼骨折を受傷.保存加療を行うも3カ月間疼痛が持続,陳旧性となりCCSによる骨接合を施行した.症例2は68歳,男性.交通外傷により左腸骨翼骨折を受傷.CCSによる骨接合するも受傷2週より転位を認め,CCSの入れ替えを行った.症例3は77歳,男性.2階より落下,左腸骨翼骨折を受傷.CCSによる骨接合するも術後9日より骨折部離開を認め,術後14日後に再度骨接合術を施行,CCSに加えプレートを追加した.結果は,3症例とも良好な骨癒合が得られた.腸骨翼骨折は通常保存的加療の対象となる.しかし,透析患者のように骨癒合の困難な症例や早期のリハビリを開始したい場合に,観血的治療も選択の1つとなる.CCSのみで固定性が得られる場合もあるが,3症例を通してプレート固定を併用する方が,より確実な固定法と考える.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 68 (2), 263-267, 2019-03-25
西日本整形・災害外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713068131328
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- NII論文ID
- 130007650120
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可