外用液タイプの爪白癬治療薬「エフィナコナゾール爪外用液」適正使用における薬局薬剤師の役割

書誌事項

タイトル別名
  • The Role of Community Pharmacists in Proper Use of Efinaconazole Topical Solution in Onychomycosis Treatment
  • ガイヨウエキ タイプ ノ ツメ ハクセンチリョウヤク 「 エフィナコナゾール ツメ ガイヨウエキ 」 テキセイ シヨウ ニ オケル ヤッキョク ヤクザイシ ノ ヤクワリ

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抄録

<p>要旨:服薬率は治療効果に影響を及ぼす.爪白癬治療において,エフィナコナゾール爪外用液が発売され,内服薬の長期服用,副作用,薬物相互作用の問題点が解消され,アドヒアランス低下を回避できると思われた.しかし,エフィナコナゾール単独群の初回脱落率は45.3%であり,内服薬の併用群5.9%に比べて有意に高かった(p=0.002).また,爪白癬治療指導せんを用いた群では初回脱落率は15.4%であり,用いなかった群119 名中55 名(46.2%)に比べて有意に低かった(p=0.004).爪と皮膚の境界まで塗布できている群(80.6%)と1 回塗布量が多い群(91.7%)では縮小傾向を示した割合が高く,塗布方法により治療効果に差が出ることが示された.エフィナコナゾールは,治験の対象外であった重症患者(罹患範囲50%以上)に対しても有用性を示した(79.4%).エフィナコナゾールによる爪白癬治療において,薬剤師は特製の指導せんを用いることにより,患者アドヒアランスの向上に寄与できることが示された.</p>

収録刊行物

  • 薬局薬学

    薬局薬学 11 (1), 44-52, 2019

    一般社団法人 日本薬局学会

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