書誌事項
- タイトル別名
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- <一般演題抄録>一本鎖RNA ウイルスのゲノムRNA 分解機構解明へ向けた基礎検討
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抄録
ウイルスゲノムのような非自己 RNA の宿主細胞内における認識、および分解機構は、二本鎖RNA でよく知られている一方、一本鎖RNA では不明である。また、抗原提示能を有する樹状細胞に代表される免疫 学的にプロフェッショナルな細胞と違い、上皮細胞のような、非免疫系 の細胞における非自己一本鎖 RNA の細胞内での動態に研究はこれまで見当たらなかった。そこで本研究で我々は、非免疫系の細胞内での一本 鎖RNA の分解に必要な因子を探索したところ、一本鎖RNA の分解充進に二本鎖 RNA 依存的な抗ウイルス経路の活性化が必須であることを見出した。二本鎖 RNA は免疫系、非免疫系のいずれの細胞内においても抗ウイルスシグナルを活性化した結果、interferon (IFN)依存的な抗ウイルス因子のひとつである二本鎖RNA 依存ribonuclease L(RNase L)により、切断されることが知られている。そこで、一本鎖 RNA の切断 にもRNase L が関与しているかを検証するため、RNA 干渉法でRNase L 遺伝子発現を特異的に抑制したところ、二本鎖 RNA 依存的な一本鎖 RNA の分解がほぼ完全に抑制された。 このことから、非免疫系細胞に おける一本鎖RNA の分解に二本鎖 RNA が必須であることが判明した。本研究の結果、一本鎖 RNA ウイルス感染におけるウイルスゲノム RNA の分解に、ウイルスゲノム RNA の複製過程で生じる二本鎖 RNA が関与している可能性が示唆された。
収録刊行物
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- 弘前医学
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弘前医学 69 (1-4), 207-, 2019-03-15
弘前大学大学院医学研究科・弘前医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763118768384
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- NII論文ID
- 130007656010
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- NII書誌ID
- AN00211444
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- ISSN
- 24344656
- 04391721
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- HANDLE
- 10129/00006611
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可