メサドンとくも膜下鎮痛法により難治性がん疼痛の緩和を得られた小児悪性腫瘍の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Effectiveness of methadone and intrathecal analgesia for intractable cancer pain in pediatric patients with malignant tumors: a case report
  • 症例 メサドンとくも膜下鎮痛法により難治性がん疼痛の緩和を得られた小児悪性腫瘍の1例
  • ショウレイ メサドントク モ マク カ チンツウホウ ニ ヨリ ナンチセイ ガン トウツウ ノ カンワ オ エラレタ ショウニ アクセイ シュヨウ ノ 1レイ

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抄録

<p>小児悪性腫瘍に伴う難治性がん疼痛に対し,メサドンとくも膜下鎮痛法(IT)を用いて良好な鎮痛を得た症例を経験した.症例は12歳,女性.3歳時に悪性末梢神経鞘腫を発症し放射線・化学療法を施行されたが再発し,12歳時には胸髄浸潤による対麻痺症状が出現したため緊急手術が行われた.一時的に症状は軽減したが痛みが増強し,オキシコドンが開始されたが効果なく,手術から4カ月後当院へ紹介入院となった.オキシコドンをメサドンへスイッチすることで第7病日には持続痛,体動時痛ともに改善.病状進行による食道通過障害が進行した第33病日にITを導入することで最期まで良好な鎮痛維持が可能であった.わが国における小児の難治性がん疼痛に対するメサドンやITの報告はないが,安全かつ効果的な1例を経験した.</p>

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