GMM によるアゲハチョウ科の配色傾向の分析

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タイトル別名
  • Color combination analysis of papilionidae butterflies using Gaussian mixture models

抄録

<p>筆者らはこれまで,蝶の色彩美に焦点を当て,特に美麗種の多いアゲハチョウ科の配色傾向を調査してきた.このための主な手法として,蝶画像を色の類似度で分類し,各クラスターの色彩分布を示すグラフから配色傾向を分析してきた(梯ら,2018; Kakehashi et al. 2018).本研究ではこれらのデータを統計的に処理するためにガウス混合モデル(Gaussian Mixture Model: GMM)による分析を試みた.GMMによって得られた結果を予め定義した配色型と比較したところ,主に次の三つの傾向が得られた.①明度コントラスト(低明度の面積の方が支配的),②類似彩度(低彩度の面積が支配的),③類似色相(橙~黄緑の面積が支配的).これらの結果はOu and Luo(2006)の実験的色彩調和論をはじめとした先行研究の結果のうち,equal hue, equal chroma, unequal lightnessと一致していた.</p>

収録刊行物

  • 日本色彩学会誌

    日本色彩学会誌 43 (3+), 144-, 2019-05-01

    一般社団法人 日本色彩学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238105119232
  • NII論文ID
    130007676269
  • DOI
    10.15048/jcsaj.43.3__144
  • ISSN
    2189552X
    03899357
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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