学校研究としての校内研修の若手教師の変容に対する機能

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書誌事項

タイトル別名
  • The function of Kounai-ken as school-based research for young teachers' change
  • From the analysis of one year interview with elementary school teachers
  • 小学校教師への1年間の追跡的インタビューの分析から

抄録

校内研修は,学校研究として共同的な探求機会を提供するが,その参加や学校研究が追求するテーマに対する理解の深まりが個々の教師の変容にもたらす影響についてデータを用いて明らかにした研究はほとんど見られない。そこで本研究では,若手教師2名を対象に1年間の追跡的なインタビューを行い,共同的な探求活動の参加者の1人として校内授業研究に参加することが自身の学びにもたらす影響について明らかにすることを試みた。インタビュー内容をテーマによって分類整理し,その後,それぞれの言及の間の関係性について考察した。結果,両者の学びは異なる特徴を有していたものの,ともに学校の研究テーマへの理解と自身の実践とが関係しあう様相に対する言及が見られた。この結果は,学校研究という探究的な活動に参加することと個々の教師の成長のプロセスが表裏一体であることを実証的に示すものである。

収録刊行物

  • 教師学研究

    教師学研究 22 (1), 13-23, 2019

    日本教師学学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763128332416
  • NII論文ID
    130007676655
  • DOI
    10.20590/jaehd.22.1_13
  • ISSN
    24241598
    13497391
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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