ヒトiPS細胞由来神経細胞を用いた3DスフェロイドでのCa-transient解析による中枢神経毒性評価に関する検討

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of 3D spheroid Ca-transient analysis using human iPS cell-derived neurons for evaluation of effects on central nervous system

抄録

<p>中枢神経毒性は臨床試験における主たる開発中止要因の一つである。創薬安全性評価現場における神経毒性評価では長い間in vivo系が中心で、in vitro系の選択肢は乏しく、ヒトiPS細胞応用が期待されている。これまでにヒトiPS細胞由来神経細胞での新規系が開発され、我々もコンソーシアム(CSAHi)の活動含め、微小電極アレイシステムで薬剤応答が検出できる可能性を報告した。この度はCaトランジェントの応用を検討した。本検討では簡便な系を目指し、microBrain 3D Assay Ready Plates(Glutamatergic/GABAergic Neurons, StemoniX)を試用した。また、ドーパミン作動性神経細胞では iCell DopaNeurons (CDI) で3Dスフェロイドを形成して検討した。microBrain 3Dは入手して馴化培養1週後、iCell DopaNeuronsはアストロサイト(iCell Astrocytes)とプレート播種して約3週の培養後に測定に供した。 Ca感受性色素にはEarlyTox™ Cardiotoxicity Kitを用い、FDSS(浜松ホトニクス)で測定、神経活動をCaオシレーションで確認した。薬剤応答確認のため、痙攣に関連する化合物(Gabazine, 4AP, Strychnine, Theophyline等)、ドーパミン関連で有害事象を起こしうる化合物(Haloperidol,Methylphenidate等)、陰性対象を処理した。その結果、試行した多くでCaオシレーションへの影響がみられ、中枢神経毒性評価応用の可能性が示された。一方で、解析課題の他、予想に反した変化もあり、実際の細胞種ポピュレーション,受容体・イオンチャネルなど留意すべき可能性も示唆された。ここでは細胞種などの追加含めて紹介する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763129331200
  • NII論文ID
    130007677357
  • DOI
    10.14869/toxpt.46.1.0_p-159
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ