大麻成分の功罪:大麻主成分を例に考える
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- 竹田 修三
- 広島国際大学薬学部環境毒物代謝学研究室
書誌事項
- タイトル別名
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- Merits and demerits of major phytocannabinoids
抄録
<p>大麻草には「薬物型」大麻草と「繊維型」大麻草がある。これらにはカンナビノイド(フィトカンナビノイド)という大麻特有の成分が数多く含まれている。薬物型には主成分としてテトラヒドロカンナビノール(THC)、繊維型にはカンナビジオール(CBD)が含まれている。近年、医療用大麻という言葉をよく耳にするが、諸外国では嗜好用も含めた大麻の合法化が進んでいるという現状がある。一方、我が国では、大麻は「大麻取締法」の厳しい法規制下にある。この目的として、THCが幻覚を含めた向精神作用を示し、乱用の対象とされるためである。また、本法は、何人たりとも大麻から製造された医薬品の施用の禁止、さらに研究目的であっても、医薬品の開発を目的としての人への臨床試験を禁止している(大麻取締法・禁止行為)。これまでに我々は、THCとCBDの薬理・毒性研究を行ってきた。本演題は「大麻成分の功罪:大麻主成分を例に考える」であるが、上述した「大麻草主成分」について、これらの正と負の側面について、我々の研究成果とともに議論したい。 </p>
収録刊行物
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- 日本毒性学会学術年会
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日本毒性学会学術年会 46.1 (0), S12-1-, 2019
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763129614208
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- NII論文ID
- 130007677519
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可