ケンタッキーブルーグラス（<i>Poa pratensis</i> L.）を基幹とする放牧草地の省力的利用管理技術　2．固定放牧条件下における減肥と早期入牧が家畜や草地の生産性に及ぼす影響

• 八木 隆徳

  農研機構北海道農業研究センター

• 高橋 俊

  農研機構北海道農業研究センター

書誌事項

タイトル別名

• Labor-saving Stocking Management of Kentucky Bluegrass (<i>Poa pratensis</i> L.) Dominant Pasture. 2. Effect of early turning out to pasture and reduced fertilizer rate on animal performance and herbage production in set stocking
• ケンタッキーブルーグラス(Poa pratensis L.)を基幹とする放牧草地の省力的利用管理技術(2)固定放牧条件下における減肥と早期入牧が家畜や草地の生産性に及ぼす影響
• ケンタッキーブルーグラス(Poa pratensis L.)オ キカン ト スル ホウボク クサチ ノ ショウリョクテキ リヨウ カンリ ギジュツ(2)コテイ ホウボク ジョウケン カ ニ オケル ゲンヒ ト ソウキ ニュウボク ガ カチク ヤ クサチ ノ セイサンセイ ニ オヨボス エイキョウ

抄録

ケンタッキーブルーグラス−シロクローバ混播草地のための省力的な放牧利用技術を確立するため，ホルスタイン種育成牛を固定放牧し，入牧時期ならびに施肥量が植生，草地と家畜生産性に及ぼす影響を3年間調査した。対照区は草丈12cmで入牧し,施肥は標準施肥量（72-96-132（N-P₂O₅-K₂O）kg/ha）を年間3回に均等施用した。平準化区では余剰草発生を抑制するため，草丈5cmで入牧し，年間施肥量を対照区の1/3に減肥してスプリングフラッシュ後に一括施用した。その結果，平準化区では6月の急激な草量増加は抑制され，シロクローバ乾物重量割合は高く推移した。TDN含量およびCP含量の年間平均値は平準化区の方が高かった。平準化区の延べ放牧頭数は547頭日/ha，ha当たり増体量は862kg/ha，日増体量は 0.981kg/頭/日となり，対照区と同等であった。以上のことから，ケンタッキーブルーグラス−シロクローバ混播草地において固定放牧を実施する際に，入牧の早期化と減肥は省力管理に有効であることが示された。

収録刊行物

• 日本草地学会誌

  日本草地学会誌 64 (3), 163-170, 2018-10-15

  日本草地学会

キーワード

• 育成牛
• ケンタッキーブルーグラス
• 減肥
• 固定放牧
• 早期入牧

詳細情報

• CRID: 1390282763129417600
• NII論文ID: 130007679338
• NII書誌ID: AN00194108
• DOI: 10.14941/grass.64.163
• ISSN: 21886555
• ISSN: 04475933
• NDL書誌ID: 029331984
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030925542
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I029331984
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可