緊急血行再建を要する整形外科的緊急疾患において, ヘリ搬送は80km遠方でも許容時間内の受傷120分以内に病院到着が可能である
書誌事項
- タイトル別名
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- A HELICOPTER CAN ARRIVE AT A HOSPITAL WITHIN AN ALLOWABLE TIME FOR EMERGENCY ORTHOPEDIC TRAUMA PATIENTS EVEN AT A DISTANCE OF 80 KM
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抄録
<p> 【目的】緊急で血行再建が必要な整形外科的緊急疾患において, 長距離搬送でも阻血の許容時間内に搬送されているか, 救急車搬送とヘリ搬送それぞれについて検討する. 【対象】対象は当院へ直接搬送された手指切断および上下肢大切断, 阻血を伴った重度四肢外傷患者35例とした. 搬送方法で救急車搬送群17例, ヘリ搬送群18例の2群に分け, 受傷時刻, 当院到着時刻, 手術室入室時刻, 受傷場所から当院までの直線距離等を検討項目とし, 患者カルテおよび消防本部記録を用いて後方視的に調査した. 【結果】救急車搬送群では, 受傷場所から当院までの直線距離が20kmだと受傷からおよそ120分で病院到着が可能であった. 一方ヘリ搬送群では, 直線距離が80kmでも受傷からおよそ120分で病院到着が可能であった. 【結語】当院から80km圏内のヘリ搬送では受傷から120分以内に病院到着が可能であり, これは緊急で血行再建を要する整形外科的緊急疾患において許容内の時間であった. </p>
収録刊行物
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- 日本外傷学会雑誌
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日本外傷学会雑誌 33 (3), 319-323, 2019-07-20
一般社団法人 日本外傷学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713083667456
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- NII論文ID
- 130007681809
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- ISSN
- 21880190
- 13406264
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可