解剖学的タバコ窩に発生した橈骨動脈瘤の1例

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  • A Case Report of Radial Artery Aneurysm in the Anatomical Snuff Box

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抄録

<p>上肢に発生する動脈瘤は比較的稀である.今回われわれは解剖学的タバコ窩に発生した橈骨動脈瘤の1例を経験したので報告する.症例は70歳男性,右手首の拍動性腫瘤を主訴に当科を受診した.3D-CT検査で解剖学的タバコ窩の橈骨動脈に径13 mm大の手背側に突出する囊状瘤を認めた.手術は瘤を切除し,端々吻合にて橈骨動脈を再建した.切除した瘤の病理組織像では内部にフィブリン塊を認め,血管の壁構造は保たれており,真性瘤であった.術後2週間抗血小板薬を内服し,橈骨動脈血流も良好に経過している.</p>

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