胸腔鏡下に切除した中部食道憩室(8.8×5cm)の1例

  • 渡邊 勇人
    横浜市立大学市民総合医療センター消化器病センター外科
  • 國崎 主税
    横浜市立大学市民総合医療センター消化器病センター外科
  • 佐藤 涉
    横浜市立大学市民総合医療センター消化器病センター外科
  • 佐藤 圭
    横浜市立大学市民総合医療センター消化器病センター外科
  • 湯川 寛夫
    横浜市立大学市民総合医療センター消化器病センター外科
  • 益田 宗孝
    横浜市立大学外科治療学

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of an 8.8 × 5 cm Midesophageal Diverticulum Removed by Thoracoscopic Surgery
  • 症例 胸腔鏡下に切除した中部食道憩室(8.8×5cm)の1例
  • ショウレイ キョウコウキョウ カ ニ セツジョ シタ チュウブ ショクドウ ケイシツ(8.8 × 5cm)ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は57歳,男性.数年前より夜間のむせこみが出現し,健診の胸部X線写真で食道憩室を疑われ,当院紹介となった.上部消化管内視鏡検査で切歯列35cm,胸部中部食道右壁に巨大食道憩室を認め,また憩室内にヨード不染を呈する0-IIc様病変を認め,生検にてsquamous intraepithelial neoplasiaであった.食道造影検査で同部位に88×50mm大の嚢状の造影剤貯留を認め,基部は22mmであった.CTでは憩室は心外膜,右肺下葉,肺静脈と接していた.症状があり,内腔に上皮内腫瘍の併存を認めたため,手術の方針となった.手術は腹臥位,胸腔鏡下にて施行した.憩室腹側と肺実質との癒着を剥離した後,内視鏡で内腔を確認しながら憩室を自動縫合器で縫合切離した.病理結果は真性食道憩室で,悪性像は認めなかった.巨大胸部中部食道は稀であるため,若干の文献的考察を加えて報告する.</p>

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参考文献 (4)*注記

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