メトトレキサートが有効であった好酸球性筋膜炎の 1 例

DOI Web Site Web Site 参考文献4件 オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Successful Treatment with Methotrexate for Eosinophilic Fasciitis
  • 症例 メトトレキサートが有効であった好酸球性筋膜炎の1例
  • ショウレイ メトトレキサート ガ ユウコウ デ アッタ コウサンキュウセイキンマクエン ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

<p>80 歳,男性。約 4 カ月前から体幹四肢に瘙痒を伴わない浮腫性紅斑と皮膚の硬化,疼痛があり,当科を受診した。手足を除く上下肢に左右対称性に皮膚の硬化と皮膚表面に光沢があり,下肢には敷石状に凹凸があった。爪上皮出血点や後爪郭の血管拡張,レイノー症状はなかった。MRI T2 強調像で大腿二頭筋膜の肥厚と高信号があり,病理組織検査で筋膜の肥厚と筋膜に併走するように帯状の細胞浸潤があり好酸球性筋膜炎と診断した。プレドニゾロン(PSL)40 mg/日で治療を開始したが,PSL を漸減する過程でアルドラーゼ値の上昇があったためメトトレキサート(MTX)を併用した。以後,皮膚硬化は改善,アルドラーゼ値は低下し,PSL を漸減できた。現在まで MTX による副作用はない。ステロイド抵抗性の好酸球性筋膜炎において,MTX は有用であると考える。</p>

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 81 (4), 289-292, 2019-08-01

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (4)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ