VIII.難治性喘息に対するテーラーメイド治療の現状と将来

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タイトル別名
  • VIII. Tailor-made Therapy: Present and Future Treatment Options for Refractory Asthma
  • 難治性喘息に対するテーラーメイド治療の現状と将来
  • ナンチセイ ゼンソク ニ タイスル テーラーメイド チリョウ ノ ゲンジョウ ト ショウライ

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抄録

<p>喘息における慢性気道炎症の成立には,多くの炎症細胞,気道構成細胞,それらの細胞から遊離されるサイトカイン,ケモカイン,脂質メディエーター等が複雑に関与している.炎症を鎮静化するという視点から,喘息治療の主軸がステロイドであることは言うまでもない.しかし,近年,難治性喘息に対し,ステロイド強化による非特異的抗炎症治療のみならず,IgE(immunoglobulin E)やIL(interleukin)-5を標的とした分子標的治療が行われるようになった.的確なテーラーメイド治療の実現のためには,個々の病態の表現型を十分に理解し,病態が成立あるいは増悪する過程で鍵となる治療標的を見極めることが重要であり,さらに,治療効果予測や治療モニタリングに有用なバイオマーカーが開発されることが必要である.</p>

収録刊行物

  • 日本内科学会雑誌

    日本内科学会雑誌 107 (10), 2113-2120, 2018-10-10

    一般社団法人 日本内科学会

参考文献 (21)*注記

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